カラスの告発


導入

毎朝通り過ぎる公園の木陰に、いつも黒い羽根が散らばっている。見慣れぬほど鮮やかな色のカラスの死骸だった。最近、スマホのアプリで見かけるようになった「地域情報」で、不吉な噂も飛び交っていた。「カラスの死骸を見たら災いが来る」という話だ。私はそんな都市伝説を笑って済ませるタイプだった。

異変の始まり

ある日、私のスマートウォッチが異様に騒ぎ始めた。心拍数が急上昇し、警告音が鳴り響く。アプリを見ると、「異常な心拍数 detected」と表示される。着信もなかったのに、心臓はバクバク脈打っていた。不安に駆られながら私はスマホを手に取る。その時、カラスの死骸が映し出されたニュースサイトの通知が目に飛び込んできた。

クライマックス

その後、様々な不吉な出来事が私に降りかかるようになった。部屋で光る影や聞こえる物音。そして、毎晩のようにスマートウォッチからの警告音。心拍数は平時に比べて約2倍になった。恐怖は日に日に増し、もう理性も保てなくなっていた。

結末

ついに私を取り巻く不気味な現象がピークに達した夜。私は寝室の窓の外を見つめる。「何か見える…」そんな思考が頭の中を駆け巡りながら、心臓は絶え間なく鼓動するのを止めることができなかった。突然、リビングから物音が聞こえた。恐る恐る様子を確認すると、そこには我が家にやってきた宅配便が見えた。「カラスの死骸」を見た「地域情報アプリ」を見ている私に届いた「お届け先」への追跡情報は、どうやら私のスマートウォッチから発信されていたようだ。